★18.04.11 中日新聞- 社会面 p.28「米原市元部長らを逮捕 工事入札情報漏えい疑い」
● 公共施設等では、意外に多い事件のようで、幾度も聞く残念な実態のようです。
・確か、美濃加茂市(岐阜)の市長辞職も、議員時代の不適切な対応が原因だったかと。
・余程、多い事象なのでしょう、国も「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」を制定され「H28年4月」から施行されました。
[検索] : 公共工事の入札及び契約の適正化の促進 e-Gov法令検索
⇒ 最近、時代は変節期を迎え、何事も、より厳格な管理社会になりつつあるようです。
・市民も意識改革をもって対応すべき高度情報社会に突入していると思います。公共工事の「入札手続き」も、厳正なる執行があるべき姿であり、当市の状況を確認しつつ、「入札のあり方」を是正頂きたいと願うばかりです。
---入札動向の事例------☆---
[検索] 入札情報 http://www.city.takahama.lg.jp/grpbetu/zaimu/shigoto/keiyaku/shigoto/index.html
●この入札情報で不可解な工事の一例は「高浜市商工会移転改修工事」です。
・「商工会」は、契約期限満了まで旧商工会館を利用されたのに「なぜ、契約後の移転先まで、市(血税)で移設先を準備し、改修費まで負担対応しなければならないのか?」
⇒「常識で考えても不条理、過剰な負担ではないでしょうか?」
● 商工会への移転補償が「過剰」な実態や、不可解な入札動向を検証してみます。
・移転補償 : 約 5千万円 →「36年間の家賃はタダ! これ程、上手い話は無いのでは?」
(*移転補償-本来、契約期限前の移転執行に対し補償支払い発生。今回は、期限満了を超えた移転に補償!?)
・新館建設補助 : 約 5千万円 →「まだ建設計画も無い段階から補助を決定!」
・移転先の改修費 - 約 1千万円 →「これが、今回、入札検討する奇跡の入札です」
2.通常の工事は、事前に「希望価格(工事額)」を公表して入札募集なのに「なぜ、希望価格を事後公表の案件とされたのか?」- 目的、理由が不明な価格提示の方法を採用?
3.入札応募の業者さんは「価格不明のまま、入札応募されたのか? 極めて『ハイリスク』な工事入札となるのでは…?」 - なぜ、この手法を採用されたのか不可解です?
4.入札結果は 「工事費-1100万円代」につき、希望価格との差は「なんと▲4,500円!」
(*「市の希望予定価格 - 11,104,500円」に対し「落札価格 - 11,100,000円!!」
⇒「落札率(99.99%)は、『奇跡の入札』と言っても過言ではないと思います!?」
● この入札事例以外にも、多々『奇跡』や『不可解』な入札が散見されます。
⇒ 今までは許された入札が、今後は『より厳正なる入札』を時代が求めています。
---工事入札制度のあり方---☆---
● ある市民オンブズマン団体は「落札率90%以上の工事は不適切」と大胆な言及をされ、全国の調査活動を展開されているそうです。
● また、様々な自治体が「入札制度」の適正化を図られています。
・例> 岐阜市は「高落札率入札調査制度」を制定され、落札率「95%以上の場合、落札決定を保留し工事内訳書や入札状況を調査され、発注手続きをされているそうです。
・しかし、ある業界団体では「落札率-95%以下」を団体全体の目標とされ、調整されているケースもあったとか? あの手、この手と抜け道を模索されているようです。
⇒ 工事入札は、結果は「血税」を利用されます。「厳正さ」を切望の所以です。
---市民のご関心を-----☆---
☆「入札情報」は、市が積極的に「情報公開」にも関わらず、市民のご関心の薄さに危機感を覚えます! 市の工事動向や発注状況を確認でき、検証できる情報ツールです。
● 厳正なる血税消化が行われているか? 市民の監視活動が、施政是正の鍵です!
⇒ 市民が出来る施政監視の一つと思います。
・このような地道な活動の積み重ねが施政や業界のあり方を是正する方策と思います!
・今後、定期的に「入札情報」を確認の必要性を痛感した機会となりました。