☆住みよいまち・全国ランクの下位層 (550番~590番) に位置する、高浜市の「まちづくり」はどのように進められているのでしょう?
・今年度の施政方針に「第六次高浜市総合計画(後期)」を発表されました。
・同計画は「2011年~2021年」までの10年計画で、今年度から「後期」に入り、総仕上げの期間となるようです。
・前期、中期計画は「中央公民館解体に反対の住民投票」ぐらいしか印象が無いのですが、さて、どのような「まちづくり」となるのでしよう?
⇒ 「住みよい街」の「全国ランキング」は、上がるのでしょうか?
---第六次総合計画-----☆--- (*[検索] : 第6次高浜市総合計画)
●「第6次高浜市総合計画(後期)」は策定から進行管理に携わった市民は延べ約450人。市民と行政が共に創り、実行し、育てあげてきた計画と説明されています。
・資料は、75ページにも及ぶ立派な資料なのですが、H26年に発行された「本計画の中期計画」資料と比べると、殆ど同じ掲載内容と資料構成なのです。
・同じ総合計画ですから「当然と言えば当然」かもしれませんが…。
⇒ この「後期計画」への 450人の叡智は、どのように反映されたのでしょう…?
● この総合計画も「パブリックコメント(PC)」を募集されました。
・市民-10名が応募。苦言や疑問、危機感からか、異例の82件を寄せられました。
[検索] : PC http://www.city.takahama.lg.jp/grpbetu/seisaku/shigoto/6-sougouplan-kouki/pabukomekaitou.pdf
←「第6次高浜市総合計画(後期)」製本版
---基本計画(後期)---☆---
●「基本計画(後期)」は「4つの基本目標に基づき、まちづくりについて、むこう4年間でどのように取り組み、課題を解決していくかを示しています」とされています。
---矛盾と疑問な点-------☆--- (*「第六次総合計画」発行 : H30年3月 )
1. 人口の見通し (P.10)
★『 2021年 (H33年) の計画人口 -「48,000人」』
・「中期」計画 (H26年3月) と、まったく、同じ紙面内容です。(コピー版?)
⇒ 実際の人口統計は「H29年11月」に、既に「48,063人」。何のための「見通し」か?
2. 基本計画の体系 (P.18)
★『 取組みの方向性 - 取組み項目として「33本掲げます」』
・「中期」計画(P.18)は、「44本」とありました。
⇒ 基本計画の項目を削減された理由は説明無く、疑問を感じます。
3.「まちづくり指標」一覧 (P.22)
★「各項の目標値」は「過去」「現在」から推計し「目標設定」が常識ですが、この計画は「過去」を明示せず、17年から開始は、理解も納得も出来ません。
⇒ 市は「P-D-C-A」サイクルを廻してと説明ですが、過去値の掲載無しは不可解です?
・この「過去」非掲載は、他の施策項目にも適用され「矛盾」を引き起こしています。
(*「中期計画値」と比較すると、全く整合性の無い「目標値」設定となっています)
4. 「将来を見据えた健全な財政運営」 (P.31)
★『経常収支比率』- [現状:88.8%] [目標:80%台維持] [→] の計画は適切でしようか?
(* 財政構造の弾力性を現す指標。低いほど施政運営に使えるお金が多くなります)
・「他の自治体」- 刈谷-74.8%,安城-77.7%,碧南-85%等。90%超は危険と言われます。
⇒ 適正、適切な財政運営は、この経常収支比率の「下降」を図ることです-【➘】
---財源-中期計画の不可解---☆---
★『自主財源の額』- [現状:100億円] [目標:105億円] [指標:➚]と表示の中期計画。
⇒ これは「地方税、使用料,手数料,負担金等」を値上げ予告の計画構想なのでは?
・市は「受益者負担」を理由に「公共施設使用料を値上げ」の可能性もあるのです?
⇒ 意味・情報を説明せず、無作為アンケートで「賛意」を得たと施政強行は誤謬です。
(*しかし、後期計画から項目削除の処置は「自主財源の増額見送り」でしょうか?)
(*「ふるさと納税」への注力転換で、課題解決を見出せます!)
---総合計画づくり-------☆---
●「言葉」だけではないでしようか? 言葉はきれいだが意味不明です!
・「みんなで考え、みんなで汗かき、みんなのまちを創ろう」と言われても、「何が目的で」「何をすべきなのか?」「何を目指されるのか?」まったく理解不能です。
・恐らく高邁な思想に基づく発信とは思いますが、市民の理解は追いつきません!
● この指標管理も、言葉だけのような気がします。
・例えば「市の情報発信に満足している」これを、どのように定量的に把握されたのでしょうか?
⇒「住民監査請求」や「金入り設計書」を依頼の結果、「墨塗り」の回答の実態を、どれほどの市民が知っているのでしょうか? 知らない市民の声をカウントされるのか?
・「新高小の建設」も、「財政効果の無い施設建設」を説明されず強行され、片や「情報発信」の満足度を尋ねられる感覚を理解出来ません。
・その指標の目標値管理も「官能評価」で「財政運営が行われていると思う人の割合」を知って施政運営を評価することは「適切」なのでしようか?
⇒ 結果成果を「定量的」に評価判定できるよう工夫により「PDCA」を廻せます。
このような「市民満足度」の低い総合計画のあり方は、いつか正されるべきです!
「住みやすい、まちづくり」は言葉でなく、丁寧な施政運営の実行にあると思います。