・先回は「財政削減」のため「施設-百年」と「縮充-徹底」を提案させて頂きました。
● 今回は、市が説明されなかった視点から検討したいと思います。
1. 施設単価 2. 他市の庁舎建設の工程(再掲かも…ご容赦を)
---1. 施設単価の比較---☆---
・庁舎建設のQ&Aのように、市は建設費だけを比較し「リース建設」を優位と説明。
・これを下記のように、「1㎡当たりの施設単価」を比較してみました。
市庁舎整備事業 | 民間リース建設 | 市独自建設 |
施設建設費(億円) | 33.2 | 37.6 |
床面積 (㎡) | 3,668 | 7,673 |
施設単価 (万円/㎡) | 90.5 | 49.0 |
・同じ施設機能であれば「単位面積当たり安価なほうを選ぶ」のが常識と思います。
⇒ リース施設は「約2倍」も高価を、これを「優位」とする判断基準は理解出来ません
(*「リース庁舎」は豪華な施設なのでしょうか? もったいない浪費の証しです… )
民間リース施設の財政効果は不可解で説明が必要では?!
(*やはり、病院53億円が致命傷なのか、財政力-全国27位の高浜が「財政困窮」と言われながら、施設単価が極めて高額な「リース建設」を選定されたことは不可解です?! )
⇒ リース「21年目」には「独自建設」が圧倒的に財政効果が高いと思われます!
---残念な施設建設の実態---☆---
・残念に思うのは、高浜は施政運営を行政と議会で決めると「上意下達方式」を採用。
これは、媒体関係者が漏らされた「高浜は江戸時代のよう…」に合致するものです。
⇒ 今や21世紀は「民主的な施政運営」に変革するのが当然かと思うのですが…?
■ 高浜のリース庁舎の建設工程をみると…
・「庁舎建設公表-'14年(H26年)5月」- 余程、関心の高い方しかご存知なかったかも…
・「市民説明会-'15年7月」- 参加市民-40名。着工3ケ月前では市民意見を反映出来ず!
・「着工-'15年10月」と公表から「1年5ケ月」の短期推進は、市民が参画出来たのか?
・また、建設計画より「約1年」も工事遅延は、施政のあり方としていかがなものかと?
⇒ 余りにも突拍子もない進め方は「市民と協同」は掛け声倒れ。市民無視同然では?
---2. 他市の庁舎建設の工程---☆---
■下記の表は「ある自治体の庁舎建設の工程」を調べたものです。
⇒ 注目戴きたいのは、建設計画を作成前から「市民参画」による施設検討なのです。
・初めの「市民懇話会」は、商工会、自治会、婦人会、青年会の代表や公募による一般市民を加えられ、市民-11名、学識経験者-3名にて5回の会議を実施され、市長に提言。
・そして「市民」と「職員さん」に、庁舎建設アンケート調査を実施。
・計画進捗毎に、パブリックコメント(市民意見)を、都度募集し2回実施!
・次に「着工-11ケ月前」に、市広報にて「建設計画構想」を公表する。
(*高浜は「竣工・開所の1か月前」に市広報に掲載で、市民は蚊帳の外では…? )
⇒ 庁舎建設のため着工まで「約4年」の歳月をかけて「市民と協働」で建設推進です。
■ ある自治体の庁舎建設工程例
内 容 | 日 程 | 市民参加 | |
1 | 市民懇話会 (5回開催) | 2012年(H24年) 12月 | 〇公募 |
2 | 市民アンケート | 2013年(H25年) 5月 | 〇 |
3 | 市長から建設計画を発表 | 2014年(H26年) 1月 | |
4 | 職員アンケート | 2014年(H26年) 6月 | |
5 | 基本構想策定 | 2015年(H27年) 3月 | |
6 | 同 パブリック・コメント | 2015年(H27年) 3月 | 〇 |
7 | 設計プロポーザル | 2015年(H27年) 4月 | |
8 | 基本設計 | 2016年(H28年) 3月 | |
9 | 同 パブリック・コメント | 2016年(H28年) 3月 | 〇 |
10 | 実施設計 | 2016年(H28年) 12月 | |
11 | 同 広報発表 | 2017年(H29年) 1月 | 〇 |
12 | 工事競争入札 | 2017年(H29年) 7月 | |
13 | 工事請負契約 | 2017年(H29年) 12月 | |
14 | 工事着工 | 2017年(H29年) 12月 |
■ 気付いた特徴は「建設発注の分割」- 建築・電気・衛生・空調に分けて発注。
(*高浜は「一括発注」を多用と思われ、更に、追加工事は「随意契約」の不適切! )
●次に、仕組みは不明ですが「市内業者さん」に対する発注もされていることです。
透明性の高い施政運営が民主的なあり方です!
■「リース庁舎」は、全国でも稀有な「市庁舎を持たない街、市民」に転落です!
・更に、33億円も費やして「20年後」に、解体は誤謬の施政判断かと思います。
・仮に「リース買取り」では、また「巨額浪費」であり、財政効果が疑問となります。
・リースは「耐震強度」が国基準より低く、「防災本部」を置くことは適切なのか?
・このように「財政効果」が疑わしい施設建設を強引推進し、20年後の施設措置を後世に委託という無責任な リース庁舎は「後世の市民」に申し訳ない「血税負担」を、再び強いることとなるようです。
この責任は施政に無関心な市民にもあるのかもしれません
今の段階では、市政に物申すことは市民にしか残されていないのです…