・何度も申し上げているように、高浜の公共施設計画の方針は「縮充 (複合化) 」です。
・財政効率を上げるため、公共施設は「単機能」から「多機能」に転換が、根本的な方針とされています。
・ところが、この根本方針に矛盾、かつ、疑問に思うのは、下記のハコモノです。
①「市庁舎」の分離分割の「狭小リース庁舎建設」
- 民間リース施設に「33億円」巨額投入 + 「20年後に短期解体」
②「まちづくり協議会」の単機能化や独立施設の継続
-「公民館」は、各小学校へ縮充移設
⇒ 今回は、矛盾の ②「まちづくり協議会」につき検討したいと思います。
---公民館を調べてみました---☆---
・「公民館は、戦後の荒廃し混乱した社会状況の中で、新しい日本を築き上げるには教育の力が必要であり、その一つの核として公民館の設置が提唱され、郷土再建の拠点としようとするところから始まった」とされています。
・「そして、昭和24年6月には、公民館を規定した社会教育法が制定され法的整備が図られました。その第5章「公民館」に多くの条文を費やして公民館の目的、設置者、事業、運営方針、基準、職員、公民館運営審議会など詳細に明示されています。
---公民館の事業---☆--- [検索] : 総務省 http://www.soumu.go.jp/main_content/000513104.pdf
● 公民館は、目的達成のために、概ね、次に掲げる事業を行う(社会教育法第22条本文)。
1.定期講座を開設すること。
2.討論会、講習会、講演会、実習会、展示会等を開催すること。
3.図書、記録、模型、資料等を備え、その利用を図ること。
4.体育、レクリェーションする集会を開催すること。
5.各種の団体、機関等の連絡を図ること。
6.その施設を住民の集会その他の公共的利用に供すること。
●「公民館は単なる貸館的な施設ではなく、地域住民の日常生活に密着して、その課題解決を図るための総合的な社会教育施設であるということを示しています」
●「その運営は、地域の人々の生活に根ざして、地域住民が主人公となって行われるべきとされ、その意味では住民自治や住民主体の機能と性格を持った施設ともいえます」
●「今日の公民館活動の目的、公民館に課せられている役割(機能)として、地域の連帯感を醸成し、学校などの関係機関、団体、サークル等と連携して、地域に根ざした公民館活動の展開が期待されています」と、記載を見つけました。
⇒「公民館」と「まち協」の活動内容は極めて酷似し、重複しているように思います。
---まちづくり協議会---☆--- (*高浜市まちづくり協議会条例 平成26年12月26日 条例第28号)
・(目的)
第1条 まちづくり協議会に関し必要な事項を定め、地域内分権を推進することを目的とします。
・(用語)
第2条 (2) まちづくり 住みよい豊かな地域社会をつくるために、地域の市民及び行政が取り組む活動をいいます。
⇒ 「まち協」の目的等は、公民館関連の法規に比し、実に、曖昧模糊とした条例内容と感じます。
・結果、「まち協条例」には、「公民館」や「町内会」との関係や役割機能につき、明文化されておらず、活動参画の市民の間にも疑問が生じる原因となっています。
---ハコモノ計画例---☆---
・現在進行中の「ハコモノ計画」では「公民館」は小学校へ縮充。
・「まち協」施設は、縮充されず、単独、単機能施設のまま継続は矛盾!
「公民館」と「まち協」は分離分割では無く、縮重すべき施設機能と思われます。
---市民の素朴な思い---☆---
● 建設強行の「ハコモノ」。果たして、市民の理解は浸透しているのでしょうか?
・早期解体の結果、これからの市の財政負担はどうなっていくのでしょうか?
● 改めて、ハコモノ建設「360億円」の財政削減効果や「庁舎」と「まち協」の単機能建設の理由などを、丁寧に説明頂き、市民の理解を深め、あるべき「まちづくり」を問い直すべき時が、今ではないでしょうか?
このままでは市民が犠牲です!