・今回は、最近気づいた「総務省単価」について確認したいと思います。
・具体的には「建設相場」で「自治体施設」-「建替え-40万円/㎡。改修-25万円/㎡」とされています。
・しかし、これは総務省が自治体の施設管理の目安として「30年~40年間」もの長期に渡り施設負担額をシミュレーションし概算レベルを把握のため立案された概算額です。
・建築構造は問わず、木造でも鉄筋造でも同額が概算目安の証しなのです。
・これを利用された資料を下記に示します。
・施設寿命を「70年」の長期化により、2051年までの更新費用が、当初「旧計画-339億円」が「長寿命-293億円」となり「▲13%」削減可能と表されています。
⇒ このように「総務省単価」は数十年単位で建設費の傾向把握のための試算額なのです
---市の公共施設(ハコモノ)実態---☆---
・市の公共施設の管理の実態は「立案計画」と「管理施策」が矛盾しています。
・施設管理のため、シミュレーション分析までされ「長寿命化」-寿命「70年」方針を設定され「公共施設のあり方」や「公共施設-総合管理計画」まで立案されています。
⇒ つまり「計画は長寿命化」対し「実態は早期解体」を強行。結果は財政の無駄遣い!
・実例は「中央公民館-築36年」「旧庁舎-築40年」「勤労青少年ホーム-築42年」「高浜小-南校舎-築59年」と次々と連続の、早期解体強行は無駄遣いであり、市自ら立案された「長寿命化方針」にも逆行の施政運営は、何かしら仕掛けがあるようです。
・その仕掛けは市庁舎建設でも確認することが出来ました。恐らく「高小」も同様…
・「旧庁舎」の施設の耐震改修費の見積基準に「総務省単価」を利用されたようです。
・その単価相場は「改修費-25万円/㎡」✖「床面積-7,674㎡」=「建設費-19億2千万円」
⇒ 問題は、①建設費が破格の高額となること ②この破格の「19億円」を基準とされ「リース庁舎-事業費」を逆算して算定されたようです。
・結果、新庁舎の建設費は、相場の「倍額」近い高額となっている疑いがあります。
(*リース庁舎(鉄骨造)の単価 = 施設費-15億45百万円 ÷ 床面積-3,668㎡ = 42万円/㎡ )
(・当時(H27年度)の鉄骨造の建設相場は「24.7万円/㎡」(国交省-資料)と約6割程度 )
⇒「総務省単価」を個別の施設建設に適用は不適切で、お役所が積極的利用は不可解!?
----改めて庁舎建設業者の選考を振り返って---☆---
・新庁舎の建設業者の選考理由を再確認してみました。
[検索] : http://www.city.takahama.lg.jp/grpbetu/zaimu/shigoto/shisetu/sityousyaseibi/sinsakekka.pdf
・業者選定のポイントとなった点
1.「閉庁時にも使いやすいように市民会議室や情報カフェを別棟配置とし、ここを市民
との協働の場として、また、地域密着型の売店としているとともに…。 」
⇒ 受注・採用すれば「選定のポイント」の実施反映は、どうでも良いようです。
2.「多くの高浜市内企業から意向表明書等を取得していること」
⇒ 受注会社は建設仕様の他に、地元へ採用依頼活動され、選者もこれに忖度された?
・これで適正適切、透明性ある選考とは思えないのが高浜の実態なのかもしれません。
結局「建設費」は高額。その選定根拠も不可解な「リース庁舎」はあと18年で解体…
・せめて、後世のため、新庁舎建設の「基金積立」は、実行頂きたいものです。
(*その「庁舎建設基金-積立額」は毎年「最低-1億円程度」は必要なようです。)
---ものは大切にしよう---☆---
・「道徳えほん (小学生向け)」の教えから学びたいと思います。
『どんなものも大切にあつかわないといけないよ。自分のもちものも、図書館の本などみんなで使うものも、らんぼうにあつかってはいけないよ。
きみのまわりにあるものは、だれかが一所懸命に作ったもの。それを使わせてもらっているという感謝の気持ちを持てば、大事に使おうという気持ちがわいてくる。
持ちものを大切にしてていねいにあつかえば、長持ちするし、いつでもきれいに使えて気もちもいいよ。』
(*出典 : おしえてえんまさま / 絵文 - 田中ひろみ / 監修 - 加藤朝胤 / 発行 - ㈱リベラル社 )
これは、子どもに「閻魔様」の教えを伝える絵本からの抜粋です。
公共施設も丁寧に大切に扱うのが真理の教えかと思います。