・関東圏を襲った「台風15号」は、ご承知の通り、人智が及ばぬ予想外の大規模災害となり、台風一過の「4日」を経過しても、益々、深刻さが深まるばかり…
⇒ 他山の石として「自治体」の防災体制を見直す必要性を痛感しています。
--- インフラ機能の壊滅 ---☆---
・TV-報道によれば「停電」「断水」「住居損壊」「情報網-壊滅」等の極限に近い被災の実態は「生き抜く方策」を考え、対策する必要性を示唆しているように思います。
・これは、従来の、被災時は「避難所」へ避難という単純な行動指針だけでは「市民-約5万人」の生命維持や避難生活を運営することは到底、不可能であることは明白です。
■ 極限の被災を前提とした「防災計画」の再考、再構築が要求されているようです!
⇒ あたかも「災害戦争」を前提とした「サバイバル (生残り) 戦略」の構築です
--- 現状の避難所体制 ---☆---
■「高浜市-地震防災マップ」(H27年版)を参考に再確認してみます。
●「指定避難所」- 「高浜小学校-体育館」をはじめ「市内-17カ所」の避難所を掲載。
・市民には「警戒警報」が発令後は「避難行動」を早め早めの「避難所」へ移動を提言
⇒ しかし「指定避難所」の収容人員は全施設を合わせても「3千人」程度のようです
・これで「市民-5万人」-「数日間?」の避難生活をどのように運営するのでしょうか?
⇒ 市内-全施設を「避難所」とし、町内会毎に結び付け、市民に周知徹底が必須では !
・「避難所」を家庭や町内と結び付け「第二の家」として定着を図ることも大切です。
(*「まちづくり協議会」施設を避難所に指定されないのは不可解な防災施策です )
・「臨機応変」にそれぞれ考える。の市民一任ではガイドラインにならないのでは…
⇒ 市民の生命救済のための「防災行動計画」の再検討の必要性を痛感しています。
・現在の避難所面積を単純に「一人-2㎡」で除算し「収容人員」を算定で良いのか?
⇒ 今回のような「停電」で避難所に詰込みでは「熱中症」を誘発するだけでは…
・市内「医療機関 (民間医院) 」への防災対策の補助は実施されているのでしょうか?
(*残念ながら「分院」は、災害被災時は「後方支援」と、市民は見放されて…? )
--- 思い付くこと ---☆---
・「携帯電話」等の「充電機能」は、全施設にあるのでしょうか?
・「全ての公共施設」に「防災ラジオ」は設置済みでしょうか?
・ 帰宅困難者の「避難所」は「何処に」「収容人員」は…?
・「私有車」を避難所とする市民も少なくないと思います。駐車場の指示は…?
--- サバイバル機能の確保 ---☆---
● 「発電機能」 - 全ての「避難所」の防災設備として「発電設備」の配置は絶対必要。
・「発電機能」は「自動車」も活用可能です。 (*「直流-交流変換器」が必要な場合も )
・「公共施設」には「太陽光-発電設備」も必須機能かもしれません。
●「飲料水」の確保は どのような状態でしょうか?
・「飲料水」は、通常「一人当り-2㍑/日」と言われ「5万人」なら「100㎥」必要!
・更に「炊事・洗面・トイレ・洗濯」となれば、際限なき準備が必要となるようです。
⇒ これらの準備対応につき、マニュアル化し、市民への丁寧な説明が必要と思います。
(*「飲料水」や「ろ過機」等、備蓄準備済みとは聞きましたが能力や配備は不明… )
・以前も記載したような気がしますが、防災の「避難行動」は一瞬で終わりますが、
「避難生活」は数日~数週間、数か月となる長期戦も予想されます。
⇒ 最近の異常気象は、この天災に備えることを急ぐよう警告なのかもしれません…
--- 台風15号の教訓 ---☆---
■ 明日にも起こるかもしれない「大地震」や「大災害」…
・「千葉」という都心部に近接した地域でありながら、大混乱の様相は現代文明の脆弱さを露呈した結末となり、改めて人類の無力さを思い知らされました。
・この教訓を、傍観で終わることなく、自らの立場に置き換え、やがて三河にも起こるであろう大災害に早期に備えることが「市民のためのサバイバル施策」であり、緊急的重要課題ではないでしょうか?
・市民は、これを市に全託では無く、出来る事、為すべきことが有るはずです。
⇒ 市は、市民への「防災情報」を発信し、要請することが責務ではないでしょうか?
(*「自車」には"寝袋"常備、「自宅」には水-30㍑。ささやかな我が家の備蓄です )
「大家族」の安心安全は「防災情報」の発信です!
・「市民-5万人」の生命維持に要する「衣・食・住・情報」を、高齢者から乳児まで
対応施策を構築し、市民に周知を図ることが「防災」のあり方と思われます。
「備えあれば憂いなし」
- この「備え」の再考を! 台風の教えのような気がします