●前回の「公共施設推進プラン」のように、「360億円事業」をいとも簡単に通常の事業計画のごとく扱われ、市民にその重大性や、概要も説明されず、施政強行は「上位下達」の「江戸期の施政」そのものです。
・しかし、結果責任は全て市民に押し付けられ、借金返済は「後世の市民」とされる施政は適切とは思えません。
●21世紀の未来の施政運営は、更に進化を図り、民主的な施政運営に変えるべきと思います。「上位下達」から「下位上達」への変革です。「間接民主主義」から「直接民主主義」への変換です。この実現方法として「ICT」が効果的な役割を果たせると思います。
■このような「民主的」な施設運営の事例として「三重県松阪市」の市庁舎問題がありました。これに、前松阪市長の「山中光茂氏」は大改革を実現させたと聞きます。
・確か、市長選挙前に「市庁舎の「建替え-80億円」で通過したのですが、市長選で山中氏が当選し、その後、「市民ミーティング」を徹底的に実施され、なんと市庁舎を大規模改修に変更。次に市民参加の公開コンペ方式を開催し「改修費-4億円」で市庁舎の改修を実現されたと聞きます。市財政「76億円」を節約となりました。
(*『密室』での「ハコモノ発注先」の決定を避けられ、透明性を高められています )
・当時の山中市長は「ハコモノ」に巨額を投じるより「市民生活」に直接密着した財政投入に注力することが血税の有効活用の施策とされたようです。
(*松阪市 : 人口 - 165千人。世帯数 - 74千世帯。 [高浜の3~4倍の規模] )
---施政運営のあり方例---☆------
・今回は「民主的な施政運営のあり方」として「山中光茂氏」の考え方を学びたいと思います。
[検索] : “永遠の偽善者” 37歳の若き市長、山中光茂が挑む市民改革(2013年6月6日) - エキサイトニュース(
■「これまでの行政は事業方針などを出して一方的に説明して、ある意味で市民を丸め込んでいたんです。それが良い悪いではなくて、世の中には多様な価値観があるのに、行政の言いなりでいいのかと思うんですよ。だから、市民にも発言してもらって、自分たちの立ち位置のなかで役割と責任を持ってもらおうと。今の社会環境のなかで、自分で決めて、考えて行動する幸せがある。それを、市民と一緒に作り上げていきたい。」
(*高浜の「事業説明」は資料掲示だけで説明責任を果たしたとされるのは 疑問です )
■「市民との意見交換会やワークショップを毎日のように開き、土日もシンポジウムや懇談会で飛び回っていたので、大げさではなく、就任3年目までは一日も休みませんでした。対立軸でやっていても意味がないですし、みんなで思いを共有しないと。」
(*民主的な施政の為政者のあり方かも…。これにICTシステムで支援補助を図る…)
■「市政全般に関わる重要案件を議論する「シンポジウムシステム」。代表者のみが討論するのではなく、市民それぞれに意見をぶつけ合ってもらうんです。例えば市民病院に高額なCTを導入するかについての意見聴取会には200人を超える市民が参加し、長時間議論し合いました。すると最低限の合意を得て高性能CTを導入する方向性が決まった上、当時累積赤字が77億円を超えていた病院に対する市民の不信感が運営サイドに伝わり、医療サービスも改善されました。導入された先端医療機器による診断と治療の実施で病床の利用率も大幅に上昇し、ここ3年の収支は単年度黒字に転換しています。」
(*このような意見交換が出来ない「民間分院-60億円補助」を疑問視しています )
■「住民が地域マネジメントを自分たちで行なう「住民協議会」を全域で整備しました。 小学校区ごとに立ち上げ、政策コンペも実施します。各会の責任で提案された地域活性化のアイデアを審査し、順位づけして、最高25万円の交付金を与えるようにしました。最近では中高齢者の婚活事業を実施したり、嬉野(うれしの)大根という地域野菜をブランド化するため、料理コンテストを開いたり。」
(*高浜「まちづくり協議会」の機能役割が「ハコモノづくり」に発揮出来ているのか?)
---施政変革の可能性---☆---
●一番楽な仕事の方法は「過去の前例通り」です。しかし、これでは進化出来ません。
・一番苦しい仕事の方法は「前例を変えること」です。過去の経験や手法を変えることは大きなエネルギーを要します。これに、公共性を帯びる「自治運営」のあり方は「民意」を汲取り反映することが大切な要件です。自治運営の主体者は「市民」なのです。
⇒ 今の「高浜・ハコモノ施政」にこれを伺い知ることは出来ません!!
「大家族たかはま」精神の徹底的な追求が施政変革の道!
民主的な精神を反映した施政変革の方策です!!