・しばし休憩? 本当は、もっと長期間の腹づもりだったのですが…。再開です。
● 高浜には「まちづくり協議会」なる市民組織が各学区毎に設置されています。
・各地域特性に合せた活動展開をされているようですが、施政や町内会との関係や位置付けが、今一つ明確さに欠け、活動のあり方に疑問をもつ市民も少なくないようです。
・また、コンパクトシティ-高浜全体の「まちづくり」に欠けている事は当然の問題です
・今回は、市民組織の好事例として「岡崎活性化本部」の動向を確認します。
---民間活力の組織化---☆---
●19.4.5-中日-西三河-p.14に「岡崎・乙川計画」を市長に聞く-の掲載記事。
・現岡崎市長が選挙公約で「民間の力を活用のため、産-官-学-民の力を融合し、企画から運営まで機動的に行う組織を設置」された成果の一つとのこと。
・その組織名が「岡崎活性化本部」。 (*結成-5年後、現在は発展的に解消されたとか)
---民間活力の発揮例---☆---
●その「岡崎活性化本部」が携わった企画例を確認してみましょう。
Ⅰ.「岡崎城下家康公夏まつり」
・「岡崎城下家康公夏まつり」を主催(2013年7月28日~8月2日)。第2回(2014年7月30日~8月3日)以降は実行委員会事務局として携わった。
Ⅱ.「乙川リバーフロント地区整備計画」
・2014年2月12日、岡崎市の要請に応え「乙川リバーフロント地区整備 基本方針策定のための提言書」を作成。同年8月28日、岡崎市は乙川リバーフロント地区整備計画の概要を発表した。これが今回の記事のようです。実に「7年前の構想」
・新しい人道橋の建設、籠田公園と中央緑道の再整備、徳川四天王の石像の設置、殿橋と明代橋のライトアップ、乙川河川敷での遊歩道・ランニングコースの整備、遊覧船の船着き場・船揚げ場の設置、東岡崎駅周辺のペデストリアンデッキの設置等が計画に盛り込まれた計画を立案し提案されたようです。
・同本部は、「乙川リバーフロント部会」や国や県等のアドバイザーとの意見交換の場である「乙川リバーフロント懇談会」の開催と運営を主に行う。また「乙川リバーフロントアイデアコンクール」の実施も行った。
Ⅲ.「新世紀岡崎チャレンジ100」
・岡崎市は2016年7月1日に市制施行100周年を迎えた。
・「新世紀岡崎チャレンジ100」は市制100周年記念事業の連携事業のひとつ。
・市民が自ら企画・実施するプロジェクトを支援する事業で、市は計91のグループに対し1億円の補助金を支給。同本部はチャレンジ100の企画、募集、運営業務を行った。
⇒「市民が施政企画に参加する活動」の機会提供を、施政は仕掛けているようです。
Ⅳ.「岡崎さくら100年プロジェクト」
・市制100周年記念事業として実施されたプロジェクト。岡崎市は次の100年に残していけるような桜の保護を計画的に行うとともに、身近な桜の名所づくりを行う。
・2015年度は市内22箇所に約1,150本の桜を植樹。また2015年11月、希望する市民に桜の苗木を配布。同本部は、関係各所との連絡・調整や、桜に関する勉強会(桜守養成講座)の開催、植樹に参加できるボランティアの募集などを行った。
⇒「早期伐採」でなく、百年先を目指した「桜の保護と植樹」の施政施策のようです。
Ⅴ.「シティ-プロモーション活動推進業務」
・同本部では「シティプロモーション推進会議」を設置、開催し、進め方の検討を行う。また、市制100周年記念事業の広報の推進にも携わった。
Ⅵ.「徳川家康公顕彰四百年記念事業」
・2015年に、静岡市、浜松市、岡崎市の3市が家康の遺徳を全国、世界に発信する事業。同本部は、2015年の各種イベントの企画、実施を行った。
Ⅶ.「JAZZの街-岡崎 」推進プロジェクト
・2014年、岡崎市-文化芸術部に、文化・観光の振興のための横断的な組織である「ジャズの街-岡崎 発信連絡協議会」を設置。同本部では「JAZZの街-岡崎-年間イベントカレンダー」や、「東岡崎駅-BGM事業」などを行った。
Ⅷ.「籠田公園緑化プロジェクト」
・ボランティアを募り、籠田公園(籠田町)の砂地に芝の苗を植えて緑化を進めるというプロジェクト。苗などの諸費用は県の補助金「あいち森と緑づくり税」から充てられる。同本部は岡崎市と協働で施工デザインや方法を協議、当日の運営に当たった。
Ⅸ.「岡崎応援キャラクター隊」
岡崎市にゆかりのある11体のマスコットキャラクターの結成。岡崎市のシティプロモーション推進や市制100周年記念事業の周知を目的とする。現在は12体。
Ⅹ.岡崎まぜめんのプロモーション
岡崎まぜめんは、2012年8月、八丁味噌のまち岡崎で新たに生み出されたご当地グルメ。当該プロジェクトの事務局を同本部が担当。
[検索] : 岡崎活性化本部 - Wikipedia
---市民の力を活用したまちづくり---☆---
・正に驚きの数々のプロジェクトです。
・「まちづくり」の施設企画から、「まち興し」の行事企画と運営、そして食文化に至るまで、数年越しの継続的な事業運営は、想像の域を超えた並々ならぬ努力が伺えます
・高浜の「まちづくり」活動を振り返ってみれば、行政主導の強引な「早期解体」と「ハコモノの説明無き倍額建設」の連続には、市民は参画無く傍観するだけです。
・しかし、市制50周年を最終目標とする「ハコモノ建設」は、この数年間で、実に「百億円」を超えているのですと
・更に、問題は「借金は後世の市民が払うから大丈夫」の無責任建設!
・次に、ハコモノ維持管理は特定の民間業者に「長期の独占的な委託事業」の不適切!
・「ごみ袋有料化」も、この「ハコモノ早期-解体強行」の結末と思われます。
・「まちづくり」は、やはり「百年の大計」をもって無謬性ある計画にて遂行されるべきであり、市民の参画があってこその「市民のためのハコモノ計画」です。
・決して「市制記念行事」のために、市民に説明も省かれ、独善的、独断的に、推進強行されることは、行政のあり方として不適切であることを認識致しました。
「大家族」による本当の「まちづくり」の日がくることを願って止みません!
・このためにも「まちづくり協議会」等が「施政参画」の機能を発揮すべく権限拡大し「議会参画員」制度を設定する。
・あるいは、市民の力を発揮機会の場とすべく「高浜活性化本部」のような恒久的組織を設立する。等々によって、市民の手に施政を取り戻すことが重要課題と思われます。
「大家族」の意思や声を基本とする「まちづくり」を推進展開により、「大家族たかはま」のための、新たなる「たかはま」づくりの構築を提案させて頂きます。
(いきなり長文となり申し訳ありません。最後まで、ご精読いただき ありがとうございました)