★今回、改めて「豊田会(T)」との協定内容を確認してみましょう。「T」との協定は数年毎に改訂と聞きますが市民に発表されたのは、この初回の協定だけのようです。
---医療施策の失敗--------------☆---
● 高浜市にはかつて「市立病院」がありました。8年前、医師陣の賢明な医療や経営努力も無にされた国策に翻弄され「運営赤字」が拡大し「運営中止」に至ったと聞きます。
⇒ 根本原因は、国策に盲従の市政運営の対応が、適切性を欠いていたと思われます。
★ 市立病院の運営可否を検討段階で「継続」を選択が大きな誤算だったようです。
⇒ この誤算が「Tとの協定書」でした!! 高浜は病院継続のため、
●「T」と「協定書」を結び「経営移譲」しました。その内容を確認します。
---不平等協定書の中味-----☆---
1. 「豊田会(T)」と高浜市は協力して10年以上病院の運営に努めること。
2. 病院の土地は、無償貸与。建物は無償譲渡。
3. 病院を継続するため、高浜市は財政支援する。
(1) 運営費補助金
① 病院を運営するために必要な経費
② 地域医療・救急医療を確保するための経費 (刈谷市×30%)
(2) 施設整備費補助金
① 高度医療機器やシステム整備のための経費 (3千万円を限度)
② 病院の建替えを含む施設改修経費 (20億円を限度)
③ 施設の緊急修繕が発生した場合の経費 (都度協議)
⇒ これでもかの「不平等協定」です。結果、わずか7年で「26億円」を提供です。
この不合理な協定は「平等方向で条件改訂すべき」です。継続はありえません!
● 今回、更に、分院の建替え地として、市民が利用中の「中央公民館」の敷地を要求され、市は受託したようですが、ありえない判断です。
しかし、市民の反対運動も虚しく、最近、解体されてしまいました。
⇒ よって、分院のため、中央公民館 (築36年、資産価値7億円) - 解体3億円を負担!
★高浜市は、市立病院を閉院10年間で民間病院に約60億円を提供となりそうです?!
---民間病院様へ-----------------☆---
★ 医療法人「T」は、偉大なるトヨタの名を冠に戴かれる団体である以上、その精神的な基本理念は、豊田家の思いに通じる心の流れを汲んでいると思います。
★ 佐吉翁は会社経営の基本理念を「豊田綱領」に託し、現在も、トヨタ・グループ社には、社是や企業理念にその精神は脈々と受け継がれています。
★「T」にも、同様の理念、方針は受け継がれ、まずは「社会的な貢献、市民への
貢献と奉仕」を提唱されているはずです。
⇒ しかし、今回の「高浜分院」に限っては、市との協定書や補助要請の実態を鑑みるに、全く「豊田精神」に相応しい行為・行動とは言い難い、筆舌尽くしがたい、恥かしい実態となっていることは、真に残念でなりません。
⇒ 今一度、この「豊田」の基本理念に沿った病院運営はいかにあるべきか?
高浜との医療運営をいかに果たすべきかを、ご再考戴き、方向修正を賜りますよう、切に、お願い申し上げる次第です。
♥「医は仁術なり。」
「仁愛の心を本とし、人を救うを以て志とすべし。わが身の利養を専ら志すべからず。…」(貝原益軒『養生訓』)
⇒ この精神を、まだ残されていることを期待申し上げます。