・昨日は、高浜が、いかに民間企業に優しい施政運営かを記しました。今回は、特に「民間病院-高浜分院」について再検討したいと思います。
---隣の碧南市民病院の動向---☆---
●18.9.27・中日新聞・西三河版・p.14に「碧南市民病院改修へ」の記事がありました。
・碧南市民病院は、急性期(救急)型の総合病院で、病床数は「320床」。
・病棟建設以来、30年を経過し「大改修」をされ、使用延長される。
・改修内容は・「四人部屋を減らし、二百室にする」・「トイレ付き個室を69室など」
・この大改修費用は「12億円~13億円」を見込まれているそうです。
⇒ 高浜は「民間病院に20年間で53億円を補助!」不適切な血税の浪費ぶりです…
---高浜の民間病院の動向---☆---
・高浜の民間病院は、H21年、市立病院を民間病院に経営移譲により、医療形態は「療養型」「救急医療無し」に変更。病床数「104床」- 半数が高浜市民とのこと。
● この経営移譲の条件は、高浜に巨額の補助を要求され合意されたようです。
(*いわゆる高浜は「足元」をみられ、様々な補助項目を積上げられました )
⇒ 大半の市民は、地元の個人病院を利用し、地域医療ネットにて刈谷本院を利用。
分院は、その存在すらご存知無い市民もいるくらい認知度の低い病院なのです…
---医療協定 (H20.12.4 締結)---☆--- (*市民公表-H21.2 広報掲載)
1. 病院運営を継続するため、財政支援する。
(1) 資産譲渡
① 病院の土地は「無償貸与」、建物・医療機器等は「無償譲渡」
(2) 運営費補助
① 病院を運営するために必要な経費 ⇒ 赤字分を補てん - (経営努力が要らない)
② 地域医療・救急医療を確保する経費 (K市×30%) ⇒ 高浜だけ負担 - (知立・東浦無償)
(3) 施設整備費補助
① 高度医療機器やシステム整備のための経費 ⇒ 含む、刈谷本院の機器購入負担
②「20億円」を限度として、施設改修費を補助 ⇒ これが建替え費用に転化。
*しかし過去10年間、空調・エレベータ・中央監視盤等の設備更新費は別枠扱い…?
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⇒ このような不平等協定の結果「20年間-53億円」の負担発生となったようです!
(*この補助支出が、リース庁舎やPFI小学校、学校エアコン遅延の原因かも…?)
●西三河地区では財政力が比較的低いとされる高浜が、この巨額の血税負担の大問題を、市民に知らされたのは「締結後、数か月後の事後報告」です。
(*「リース庁舎」も着工3か月前の計画決定後の事後報告が常套化は市民無視では?)
■今でも明確に覚えているのは、市の「説明会」の言葉です。
⇒「民間病院に経営移譲のため負担は『1年』で済む。最初の『5億円』だけ認めてほしい」と説明の数か月後、市民には公表されず協定を結ばれたようです。
・これが「20年間 - 53億円」の巨額負担になっていたのです。
●交渉先の「民間病院が一枚上手だった」ということなのでしょう。この協定は不適切な施政判断の証しであり、このような ありえない常識外れの協定は改善されるべき!
(*しかし、医療に携わる方々が、市から巨額補助を貪る姿勢は、いかがなものかと…)
---市民の素朴な疑問---☆---
●市民の血税を「民間病院」の経営赤字の対策のため使用は適切なのでしようか?
素朴な疑問は膨らみます…?
■この分院への経営移譲は「脱線」と思われ、残念な市政運営は続いています。
●市民の希望は「急性期型」の総合病院の継続。これを、医者が少人数で済む「療養型」に変更。 宿直医師-1名。だから防災機能は「後方支援」の位置付けなのです。
●更に、巨額の補助漬けは施政運営に影響し、市民サービスの低下となっています。
⇒ 市内最大の公共施設「中央公民館」を解体は「民間病院」が跡地要望とか…?
・市は民間病院に「53億円」を貢ぎ、「中公・ホール」までも解体献上したのです!
これは施政運営機能を失っています!
●「中公・ホール」- 年間延べ8万人が利用した文化芸術の拠点を「解体」は、後世の市民が貴重な活動発表の"場"と"機会"を奪うこととなり、その損失は計り知れません。
この施政判断は市民無視の誤謬であり脱線は残念です!